先週末、岡田副総理就任を軸とした野田内閣の改造が行われました。
一応、税と社会保障の一体改革へ向けた不退転の決意表明と野田さんは言っておられます。

でも、要は消費税を10%にしましょう内閣なんですよねえ。
そんな中、世論的にも、今後高齢化の急速に進む我が国においては多少の増税も仕方ないか~、的な空気感もぼちぼち出てきました。

でも、本当のとこ、どうなんでしょう???
今、この国の年間の税収は40兆円ほどしかなく、一方で年間の予算は92兆円、国の借金残高は1000兆円レベルです。

で、消費税の1%は約2.5兆円の税収なんで、5%上げると12兆円くらいの税収増です。
いやいや・・・。

消費税5%増くらいじゃ、全然足らへんがな・・・。
単純計算で言えば、あと20%くらい上げて25%にしたら借金を減らしていけるレベルかな・・・。

よく家計に例えられますが、年収400万円の家庭で、年間支出が920万円、積もり積もった借金は1億円といった感じです。
ここで頑張って収入増やして年収は520万円になりますが、920万円も支出してりゃ焼け石に水です。
(ひょっとしたら5000万円くらい海外等に貯金がありそうなんですが・・・、ちょっと置いときます)

で、普通ならどうするか。
やっぱりまずは、支出をなんとかしますよね。

収入の倍以上支出するなんて、そもそも無茶苦茶な話です。
今、公務員の給料を7%減らすとか、国会議員の給料を2~3割カットするとか言ってますが、全然足りません。

全省庁に予算要求の1割カットを要請、とか眠たい事言ってる場合じゃないです。
チビチビ5%消費税上げたって追いつきません。

暴論は承知の上ですが、増税の前に、公務員の給料から始まって、全ての歳出“一律半額カット!”くらいの勢いでやっていかないと。
医療や福祉、教育といった部分は聖域なんで、いきなり半額はなかなか難しいでしょうが、数年かけて3割カットくらいしないと、どうしようもないです。

その上で、構造的にどうしても足りない部分を増税でまかなうというのがスジでしょう。
不退転の決意で断行すべきは、消費税増税法案を通すことではなく、まずは全ての予算を半額にしてしまうくらいの行財政改革でございませんかねえ。