参議院選挙も無事に(?)終わり、10月からの消費税引き上げは、ほぼ予定通り行われる見込みです。
あと2ヵ月余りしかありませんが、ファーストフード店等においては、その対応に今も悩んでおられるようです。
と言いますのも、今回の引上げにおいて食料品等は8%のまま据え置きなのですが、ファーストフード店の場合、“お持帰り”は8%ですが“店内飲食”ですと10%となります。
(外食するのは贅沢だから消費税10%!という理屈。)
例えば税抜本体価格500円のハンバーガーセットの場合、“お持帰り”であれば税込540円ですが、“店内飲食”であれば税込550円が原則です。
ただ、同じ商品なのに支払う金額が違うとなると、メニュー表示や券売機等(牛丼屋さんね)の対応が大変ですし、実際の支払場面で従業員さんもお客様も“ややこしいやん!”って話です。
そこで、もうややこしい消費税の話は抜きで、“持帰り”も“店内飲食”も税込価格を統一してしまおう!、という動きがあります。
え!?そんなんエエのん?って気もしますが、国としては全然OK(財務省等の説明資料)ということです。
大手ファーストフードチェーンでも対応はまちまちで、ケンタッキーや牛丼の松屋では“持帰り”と“店内飲食”の税込価格を同一とする一方、モスバーガーやスターバックス、吉野家は本体価格を同一とし税込価格に差をつけるそうです。
私が一番気になるマクドナルドですが、“今も検討している”とのことで、あと2カ月しかないのに間に合うのかな?と余計な心配をしています。
まあ540円と550円くらいであれば、面倒臭いから同一税込価格のほうが良い気もしますが、これを認めるなら、最初から“持帰り8%”と“店内飲食10%”をいちいち区別せず、飲食料品は全部8%!でも良かったやんと思うのは私だけでしょうか。
(国の税収的には違いますけど)
国税庁のやたら細かいQ&A(外食の説明部分だけで16ページもある)も要らないし。
ただ、それ以前に・・・、
そもそも食料品等だけ8%に据え置く複数税率の仕組みが、いかに面倒臭くてややこしい制度か今になって実感する今日この頃。
日本税理士会のエライ人達は複数税率に反対していたんですが、あー、なるほどこれは面倒臭いなあ、と下っ端の私もようやく理解できた感じです。
生活必需品や食料品等の消費税は低くあるべき!というのは正論かもしれませんが、現実に実施する為の社会コストを考えると、消費税は単一税率を維持して、生活が苦しい方々への配慮等は別の方法で手当てするほうが賢かったんではないかなあと。
いや、食料品の消費税が低くあるべきというより、そもそも食料品は最初からゼロで良かったんじゃないの、とも思います。
ま、今更言っても仕方ないですけどね。