今年もあっという間に1月が行ってしまいそうですが、この時期になると、4月から新しく改正される新年度税制の大枠が見えてきます。
今回の改正の目玉は法人税の減税ですが、ちょっと驚いたのが、個人の住宅取得資金の贈与税非課税枠の拡充のえげつなさ(!)です。

この法律は簡単に言うと、家を買う資金を親から援助してもらった場合、贈与税を非課税にしてあげようという特例措置です。
(本来、親からお金を貰うと、贈与税という税率の高い税金を払う必要があります。)
この非課税となる贈与金額には上限があり、平成26年は500万円まで(正確にはプラス110万円)非課税でした。

これが、以下のように変わる予定です。
H27/1~12月・・・1000万円 (一定の良質な住宅の場合は1500万円)
H28/1~9月・・・700万円 (同1200万円)
H28/10~29/9月・・・2500万円!!!ただし消費税10%で購入の場合(同3000万円)
H29/10~30/9月・・・1000万円 (同1500万円)
H30/10~31/6月・・・700万円 (同1200万円)

昨年は親から援助して貰えるのは500万円までだったのに、平成28年10月からの一年間は、なんと2500万円まで非課税になります。
皆様ご承知のように、この時期は消費税を10%に引き上げるタイミングなので、なんとか住宅市場の冷え込みを押さえようということで大盤振る舞いな訳です。

が、

5倍増って・・・、いくらなんでも、ちょっと差がありすぎちゃいますの・・・。
去年この特例使って家を建てた人、怒っちゃいますよ・・・。

ま、親に余裕のある限られたゾーンの人にしか影響の無い話かもしれませんが、家を買うタイミングによってここまで差をつけてしまうなんて、安倍ちゃん思い切ったなあという印象です。