今週の毎日新聞の記事ですが、スウェーデンではスウィッシュという電子マネーが猛烈に普及していて、今や国内のお金のやりとりの98%が電子決済で、現金は2%のみだそうです。
なんと教会等への寄附まで電子決済OKらしく、お賽銭を投げ込むのではなく、スマホやカードでシャリーンと寄附する感じなんでしょうか。
日本でも15年以上前にedy等の電子マネーが多数登場し、いずれ現金持たなくいても良い生活になる!と思ったのですが・・・、遅々として普及しないですね。
原因はいろいろあるのでしょうが、日本ではそもそもコンビニATMが全国至る所にあり、いつでもどこでもすぐに現金が引き出せてしまうという“便利すぎる環境”が大きい気がします。
キャッシュレス社会と聞くと先進国が進んでいるようなイメージですが、日本のようにキャッシュ社会の利便性が発達しすぎると、むしろキャッシュレスのメリットを感じにくい環境かもしれません。
銀行やコンビニが少ないような田舎であればキャッシュレスのメリットは大きいのでしょうが、そういったエリアでは逆に、キャッシュレス決済を提供するお店等の側に導入する体力が無いというウラハラな状況もあるでしょう。
まあいずれにしても、電子マネーの登場以来これだけ時間が経っても普及しない現状をみると、“日本人は現金が大好きやねん”といういい加減なレッテルも仕方ないですかね。
スマホだけ持って出れば取り敢えずOK!、という時代が早く来て欲しいと私は切に願うのですが・・・。
あ、でも、
国税庁がキャッシュレス社会を待ち望んでいるレベルは、私なんかの比ではないでしょうね。
現金決済こそが世の中の脱税の温床なので、電子的にお金の流れを完全に把握されたら悪い事なんて出来ません。
そう考えると、実は、
“床下のツボ”や“掛け軸の裏の金庫”に怪しい現金をわんさか隠している政治家さんが、キャッシュレス社会を阻んでいる最大の原因だったりして・・・。