民主党政権になることが正式に決まって、いろいろな動きが出てきていますね。
中でも新政権の税制がどのようになるのかは、我々税理士だけでなく一般国民にとっても注目です。

民主党がマニュフェストで掲げていた税制にからむ話は、概ね以下のようになってます。
(税制改正としてまとめていないので、マニフェストでは分かりにくい・・・)

1.消費税は4年間あげない。
・・・ムダ遣いをなくせば大丈夫???

2.配偶者控除(38万円)、扶養控除(38万円~)は廃止。
・・・マニフェストでは唯一の増税改正ですが、“子ども手当”月2万6千円と引き換え?

3.老年者控除(50万円)を復活、年金の最低控除を140万円に戻す。
・・・後期高齢者医療制度も廃止する予定なので、老人にとってははバラ色???

4.中小企業の法人税率を18%(通常は22%)から11%へ引き下げ。
・・・中小企業の7割以上が実質赤字で、元々法人税納めてないんであまり意味無い???

5.1人オーナー会社(特殊支配同族会社)の役員給与に対する損金不算入措置は廃止する。
・・・サラリーマンには意味不明の話かもしれませんが、中小企業の社長と税理士は大喜び!!!

6.ガソリン等の暫定税率を廃止。
・・・ガソリンがまた突然安くなり、高速道路の無料化もあいまってマイカー族は大喜び!!!

7.社会保険庁は国税庁と統合して“歳入庁”を創設、国民番号制度を導入して各個人の所得の一元管理。
・・・国税庁や税務署は仕事が膨大に増えるのでイヤがってるでしょうねえ。

いやあ~、改めて見てみると物凄いバラマキっぷりでございます。
麻生さんの定額給付金を“人気取りの為のバラマキだ!”と誰かが言ってましたが、比較になりませんね。

実際に政権とって実行するとなると、数字や詳細はいろいろ修正せざるを得ないでしょうが、
もしすべて実現出来たら・・・、
素敵・・・。

これで本当にやっていけるんかいな、と改めて思わずにはいられませんが・・・。
とにかく、“一回、民主党にやらせてみよう”という国民の判断でございます。

大いに期待して、じっくり民主党の舵取りをみてみましょう!