平成23年分の確定申告は3月15日で終わりましたが、その集計結果が国税庁より公表されました。
東日本大震災や長引く不景気の影響で、申告所得税による税収も減る一方なんだろうと思っていました。

しかし・・・、
平成23年分の全国の申告納税額の合計は、ナゼか前年比2.9%(662億円)増加しています。
不思議ですね。

意外と景気が良かったのか?、と勘違いしそうです。
でも残念ながら、景気は悪いままです。

その証拠に、申告により税金を納めた人の申告“所得金額”自体は前年より2.9%(1兆168億円)減っています。
トータルの“所得金額”が減っているのに、“納税金額”が増えているのはナゼか???

こども手当と引き換えに(?)、中学生以下の子供の扶養控除が無くなった影響でしょう。
確定申告をしないサラリーマンの人が感じる機会は少ないかもしれませんが、数字で明らかなように、きっちり増税されております。

貰う方のこども手当の制度がグダグダになったのに、払うほうの増税分はグダグダにならず今後もきっちり払わされます。
東日本大震災の影響で個人からの税収も結構減っているかもしれない思っていましたが、年少扶養控除の廃止は震災を超えるくらいの大きな影響であったのだと実感する数字です。