相続税の申告について“黙っていれば見逃されませんか?”という質問をたまに受けます。
残念ながら(?)日本の税務署は色々な方法で日ごろから情報を収集しており、特に不動産を所有しているような場合は見逃される事はほぼありません。
まず死亡の事実の把握ですが、市役所へ死亡届を提出するとその情報が税務署へ伝わります。
そして、その亡くなった方が所有していた不動産に関する固定資産税等の情報も市役所から税務署へ通知されます。
その不動産の評価額から見て相続税の申告が必要であると予想される場合は、税務署から“相続税申告のお尋ね”という書類がきます。
この流れは今までアナログの紙書類だったのですが、今年の法律改正で、死亡届や固定資産税等の情報がオンラインで税務署へ通知されることになりました。
紙の書類でも見逃される事は無かったと思いますが、オンラインでアッという間に情報が伝わるので、相続税申告が必要な方は速やかにに申告しましょう。
黙っていても見逃してはくれません。
ただ親が亡くなったのにどこにも届出をせず、そのまま親の年金をくすねて生活していたような事件が時々あります。
親の遺体も埋葬できませんので普通ではあり得ない話なんでしょうけど、ここまで死亡の事実を黙っている事が出来たら、さすがに税務署も気付かないかもしれません。
まあこれは完全に犯罪ですので、“黙っていれば”などというレベルの話ではないですが・・・。