確定申告シーズンがもうすぐですが、既にサラリーマンの方々で還付申告を済まされた方も多いでしょう。
サラリーマンの方々で申告により税金がもどってくる主要なケースとして、医療費控除と住宅ローン控除があります。

この2つ、どちらも”控除”と名前が同じなのですが、その性格は大きく異なります。
医療費控除は所得控除で、住宅ローン控除は税額控除なんですね。

所得控除とは、10~37%の所得税の税率をかける前の所得金額から控除できるものです。
例えば平成18年中に400万円の給与収入のある人の場合。

他に何も控除がなければ、およそ20万5千円強の所得税がかかります。
この人が18年中に医療費を20万円払っており、医療費控除の適用を受けるとします。

すると所得税は19万6千円強となり、9千円程度の所得税が還付されます。
医療費を20万円も払ったんで、気分としては、税金が20万くらい戻ってきて欲しいですが、所得控除なんで、その程度しか還付されません。

一方、税額控除は、税金の金額からそのまま控除します。
上記の方が、平成18年中に住宅ローンで家を買い、年末までに居住した場合で、年末の住宅ローン残高が2千万円残っていた場合。

2千万円の1%である20万円の所得税が還付されます。
そう、税額控除なんで、まさに20万円がまるまる戻ってくる訳です。

しかも今年だけではなく、翌年以降の9年間もローン残高に応じて税金が戻ります。
確かに住宅ローンの返済は大変ですが、この方の場合、10年合計すると150万円以上の税金が戻ってくる可能性があるんです。

同じ控除と言っても、所得控除と税額控除でこれほど感覚が違うんですよね。
ただ、あくまでも上記は一例ですので、実際の還付額や適用はケースによって異なります。

特に住宅ローン控除は適用要件や準備書類がいろいろありますので、実際に控除をうけられる方は、税務署や税理士にご相談ください!!!